「安全衛生教育」有機溶剤取扱作業者に対し「有機溶剤」について講師として教育をしました。

1.ある重工業会社で定期的に実施される安全衛生としての、従業員に対する教育内容のうち、今回は有機溶剤取扱いについて、従業員の皆さんに講師として教育をしました。

2.当該会社は、定期的に安全衛生法に基づき、「有機溶剤」「一般高所作業」「酸欠」「粉じん」「特定化学物質」「騒音」「振動工具」を教育しています。

3.1カ月に1回のペースで次の内容で講師をしています。今回は、「有機溶剤の知識」「有機溶剤の体に及ぼす影響」「有機溶剤による障害の防止」「保護具」「関係法令」です。

はじめに

1.産業の発展とともに数多くの化学物質が広く産業の場で使用されていますが、化学物質の中で有機溶剤と呼ばれる物質はガソリン、灯油、シンナーなど、日常生活、職場で慣れ親しんでいるものでその数は数百種に及びと言われています。

2.しかし、有機溶剤はその取り扱い方法を誤ると健康障害を起こすことがあります。

有機溶剤とは

1.私たちが生命を維持し生活していくうえで切っても切れないものの一つに「水」があります。このような物を溶かす性質のある物質を「溶剤」といいます。

2.塩酸、硫酸も物を溶かす性質があり、「無機質」で構成されているので、「無機溶剤」と呼びます。

3.ゴム、樹脂をよく溶かすトルエンなどのように常温で液体の有機化合物を「有機溶剤」といいます。

有機溶剤の特長

1.無色で色があっても淡い色。

2.容器に入れて保管してある間は液体ですが、常温で蒸発(揮発)しやすい。

3.蒸気は空気より重く、低い所に留まりやすい。空気の重さを1とすると有機溶剤の蒸気の重さは2~4です。

4.特有の臭みがあり、大部分は強く臭うが悪臭でもなく人によっては良い臭いと感じるものが多いです。

5.機械油などの油脂類、樹脂、ゴム、動物の脂肪などをよく溶かします。

6.引火点が低く燃えやすいものが多く、空気と一定に割合での混合ガスは爆発の危険性があります。

有機溶剤の種類

1.有機溶剤の種類として約500種類がよく知られています、これらは一般に化学構造、沸点及び有害性によって分類されています。

2.化学構成による分類と労働衛生関係法令による分類があります。

有機溶剤のからだに及ぼす影響

1.人体への影響として、「皮膚や粘膜」「呼吸器」「消火器」などから侵入します。

2.飲酒は急性中毒の1種です。

有機溶剤による障害の防止

1.有害性の確認。

2.作業標準の遵守。

3.発生した有機溶剤を取り除く方法として、局所排気装置、全体換気装置を稼働させる。

4.作業環境測定を実施し、その結果に問題があれば適切な環境対策を実施する。

保護具

1.有機溶剤を取り扱う作業では対象物に適したろ過式マスク又は給気式マスクを使用します。

2.防毒マスク吸収缶の種類。

3.送気マスクの種類と使い方。

有機溶剤は多くの職場で使われていますが、その危険性は余り知られていません。有毒性、症状、用途などによって分類されています、また災害が起きる都度、法改正が行われその物質に障害予防規則が適用されます。例えば、町で見かける塗料屋さんでは多くの場合はその危険性を分かっていますが防護対策を講じているとは言えません、他の職場でも日々の作業での対策を望みます。

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