トラック運送業に必要な「運行管理者試験【貨物】」試験、過去問より「実務上の知識及び能力」から『一般貨物自動車運送事業者が運転者に対して行う指導・監督』について。

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問題:一般貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導・監督に関する次の記述のうち、「適切なものをすべて」選びなさい。

問題ー1:時速36キロメートルで走行中の自動車を例にとり、運転者が前車との追突の危険を認知しブレーキ操作を行い、ブレーキが効き始めるまでに要する空送時間を1秒間とし、ブレーキが効き始めてから停止するまでに走る制動距離を8メートルとすると、当該自動車の停止距離は約13メートルとなるなど、危険が発生した場所でも安全に止まれるような速度と車間距離を保って運転するよう指導している。

答え:    誤りである。 

解説:空走距離とは、危険を認知してからブレーキが効き始めるまでの距離であり、制動距離とは、ブレーキを踏んでから停止するまでの走行距離であり、停止距離とは、運転者が危険を認知してから車が停止するまでに走行した距離である。

数字がたくさんでて、それに惑わされますが、要は言葉の違いが問われています、その点「空走距離」「制動距離」「走行距離」の違いを覚えておきましょう。

問題―2:運転者は貨物の積載を確実に行い、積載量の転落防止や、転落させたときに危険を防止するために必要な措置を取ることが遵守事項として法令で定められている。出発前に、スペアタイヤや車両に備えられている工具類も含め、車両に積載されているものが転落のおそれがないことを確認しなければならないことを指導している。

答え:    正しい。
普通に読めば正しいことを言っています。

解説:道交法第71条で適切です。

問題ー3:運転者の目には、車の速度が速いほど、周辺の景色が視界から消え、物の形を正確に捉えることができなくなるため、周辺の危険要因の発見が遅れ、事故につながるおそれが高まることを理解させるよう指導している。

答え:    正しい。

問題ー4:飲酒により体内に摂取されたアルコールを処理するために必要な時間の目安については、例えばビール500ミリリットルの場合、概ね4時間とされている。事業者はこれを参考に個人差も考慮して、体質的にお酒に弱い運転者のみを対象として、飲酒が運転に及ぼす影響等について指導を行っている。

答え:    誤りである。

解説:飲酒の運転に及ぼす影響などについては、全ての運転者を対象とすること。

問題で適切な内容をすべて選びなさいの問題は悩ましいですが、1つ選ぶ、2つ選ぶ方が簡単に思いますが、適切な内容すべて選びなさいの方が問題の「正しい」「誤り」が割りと見えてくるものです。

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