トラック運送業に必要な「運行管理者試験【貨物】」対策、貨物自動車運送事業法より、『運行管理者の行わなければならない業務』ついて、過去問から考えてみましょう。

目次

運行管理者の行わなければならない業務について、正しい知識を身につけましょう。基本的に告示・策定・お金のかかることは事業者(会社)の業務。
運行管理者の業務として、事業者の業務と運行管理者の業務を区分して覚えましょう。

問題:貨物自動車運送事業の運行管理者の行わなければならない業務として
8問題中、「正しいものを5つ」選びなさい。

1.法令の規定により、運転者に対して点呼を行い、報告を求め、確認を行い、及び指示を与え、並びに記録し、及びその記録を保持し、並びに国土交通大臣が告示で定めるアルコール検知器を備え置くこと。

誤り:アルコール検知器を備えおくことは事業者の責務、運行管理者はアルコール検知器を常時有効に保持すること。設備投資案件は事業者の役割です
<アルコール検知器を備え置くのは、事業者(会社)の義務です>

2.法令に規定する「運行記録計」を管理し、及びその記録を保存すること。

正しい:実務に関しては運行管理者の役割です。

3.事業用自動車に係る事故が発生した場合には、法令の規定により「事故の発生日時」等の所定の事項を記録し、及びその記録を保存すること。

正しい:実務に関しては運行管理者の役割です。

4.運行管理者規程を定め、かつ、その遵守について運行管理業務を補助させるため選任した補助者及び運転者に対し指導及び監督を行うこと。

誤り:運行管理規程を定めるのは事業者です。
規程は会社の法律です、当然事業者が作成します。
<運行管理規程の定めや、補助者の選任は、事業者(会社)の義務です>

5.運転者に対して、法令の規定により点呼を行い、報告を求め、確認を行い、及び指示をしたときは、運転者ごとに点呼を行った旨、報告、確認及び指示の内容並びに法令で定める所定の事項を記録し、かつ、その記録を1年間保存すること。

正しい。記述の通り、運行管理者の業務。
点呼記録簿は1年間の保存期間

6.事業用自動車に係る事故が発生した場合には、法令の規定により「事故の発生場所」等の所定の事項を記録し、及びその記録を3年間保存すること。

正しい。記述の通り、運行管理者の業務。
事故の記録は3年間の保存期間。ちなみに、物損事故も対象

7.事業用自動車に備えられた非常信号用具及び消火器の取扱いについて、当該事業用自動車の乗務員に対する適切な指導を行うこと。

正しい。記述の通り、運行管理者の業務。

8.休憩又は睡眠のための時間及び勤務が終了した後の休息のための時間が十分に確保されるように、国土交通大臣が告示で定める基準に従って、運転者の勤務時間及び乗務時間を定め、当該運転者にこれらを遵守させること。

誤り:運行管理規程を定めるのは事業者です。
<事業者(=会社)が決めるの業務である>

運行管理者の業務として、事業者の義務と運行管理者の業務を区分して覚えましょう。基本的に設備投資や人員の確保、勤務時間などは事業者の責務です。

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