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問題:自動車の運転に関する次の記述のA,B,C,Dに入るべき字句として「いずれか正しいものを1つ」選びなさい。
問題ー1:自動車の夜間の走行時において、自車のライトと対向車のライトで、お互いの光が反射し合い、その間にいる走行車や自転車が見えなくなることを
「 A 」という。
A: ①蒸発現象 ②クリープ現象
答え ①蒸発現象。
解説:これは覚えるしかありません。
「クリープ現象」とは、AT車でアクセルを踏まなくても前に進む現象です。
問題ー2:自動車がカーブを走行するとき、自動車の重量及びカーブの半径が同一の場合に、速度を2分の1に落として走行すると遠心力の大きさは
「 B 」になる。
B: ①:4分の1 ②:2分の1
答え ①4分の1
解説:遠心力は速度の2乗に比例して大きくなります。
遠心力は速度の2乗に比例する。2分の1の2乗は4分の1です。
この問題は難しそうに見えますが、遠心力は速度の2乗だと覚えておけば、すぐに解くことができます。チャンス問題です。覚えましょう。
問題―3:長い下り坂などでフット・ブレーキを使いすぎるとブレーキ・ドラムやブレーキ・ライニングなどが摩擦のために過熱することによりドラムとライニングの間の摩擦力が減り、制動力が低下することを「 C 」という。
C: ①ベーパー・ロック現象 ②フェード現象
答え ②フェード現象
解説:『フェード現象』も下り坂などでフット・ブレーキを使いすぎると、走行中にブレーキが効かなくなる現象と同じですが、ブレーキが効かなくなる原因が異なります。ブレーキ・パッドが非常に高熱になり、摩擦材の熱分解で発生したガス膜で摩擦力が減り、ブレーキの効きが悪くなるのがフェード現象です。
『ベーパー・ロック現象』とは、「ベーパー」とは「蒸気」と言う意味です。蒸気によって制動力の伝達がロック「阻害される」を指します。坂道を下るとき等、フット・ブレーキを使いすぎると、その摩擦熱がブレーキ液に伝わって、沸騰し気泡が発生します。気泡が発生すると油圧がブレーキ・フルードに伝わらず、ブレーキが効かなくなってしまいます。
<ブレーキ・フルードをブレーキ・オイルと呼ばれることもあります>
フェード現象は摩擦材が要因、ベーパー・ロック現象はブレーキ液に気泡ができる。
問題ー4:自動車が衝突するときの衝撃力は、車両総重量が2倍になると
「 D 」になる。
D: ①2倍 ②4倍
答えは ①2倍
解説:衝撃力は、重量に比例して大きくなる。よって、自動車が衝突するときの衝撃力は、車両総重量が2倍になると2倍になります。
これらの問題は覚えるしかありませんが、答えだけを覚えるのではなく、それぞれの言葉の違いを覚えておけば忘れることは少ないと思います。
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