1.トラック運送業に必要な人事制度について考えてみます。
2.人事制度に必要な「言葉」「用語」を整理しました
3.日ごろ馴染みのない言葉ですが人事制度を構築する上で理解することが必要と思います。
4.人事制度を理解運用をし、人事制度を構築する場合、その内容を社員に説明、言葉の意味を理解する必要があります。
5.2024年度以降の「働き方改革」で、今までの歩合制では働く時間が減少することで、給与が減少することが考えられます。その為に社員が納得できる「新人事制度」を構築する必要があると思います。
職務分掌とは
①「職務分掌」とは、組織においてそれぞれの職務が果たすべき責任や職責を果たすうえで必要な権限を明確にするために、職務ごとの役割を整理すること。
・多くの企業、組織では、個別の部門、部署、役職、あるいは特定の担当者について、それぞれの仕事の内容や権限、責任の範囲などを定義し、明文化するもの。
・この文書を「職務分掌規定」「職務分掌表」をいいます。
②「職務」=その人が担当している仕事、役目、つとめです。
③「職能」=職務を果たす能力をいいます。
④「職能給」=社員の遂行能力をあらかじめ定めた序列に当てはめ、その序列にしたがって賃金を定める方式です。
⑤「職位」=組織における仕事上の地位をいいます。
⑥主任、係長、課長、部長など、会社が決めた階級の呼称です。
⑦総務部長、経理部長など、具体的な個別の職位のこと、ポストをいいます。
標準的な給与体系作りのステップ
①「現状の読み込み」=経営ビジョン、キーマンへのヒヤリング
②「現状分析」=今の給与水準、年収調査、所定外(残業手当)、他社との水準比較
③「職制の検討」=職制、年収ゾーン、モデル年齢
④「モデルラインの設計」=基本給の構造、諸手当の決定、基本給ピッチの決定、自社モデルラインの作成
⑤「移行」=暫定能力ポイント、ポイントの並び替え、諸手当調整
【参考】 賃金=労働基準法、給料=民法、給与=国家公務員法、報酬=民事訴訟法
人事制度構築の基本姿勢
1.会社は、限られた総人件費を合理的かつ公平に配分する仕組みを構築する。
2.社員は、能力や技術の向上を目指し、コスト競争力を持って仕事に取り組む。
3.業績の向上=会社と社員双方のシナジー効果を求める。
【基本姿勢】
1.公正な評価制度と効果的な能力活用により、やる気のでる働き甲斐のある仕組みを作る。
2.管理職は年棒制や業績給を導入し、より経営意識が高める仕組み作りを目指す。
3.業績連動賞与を導入し、会社の業績と社員の報酬の連動を深め、会社と社員が運命共同体となる仕組み作り。
【人事制度についての確認事項】
1.人事制度を整備する必要性を感じている。
2.自社の人事制度(賃金、評価)に問題を感じている。
3.評価や賃金に対する不満の声がある。
人事制度や給与制度は、多くの企業の悩みでもあります。社員が全員納得することは大変難しいことですが、多くの社員の納得感があればそれで合格点と思います。また制度を構築して手直しをすることの繰り返しが必要です。そのことで会社と社員の一体感が生まれると思います。
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