トラック運送業に必要な2024年度「働き方改革」に沿った必要な人事制度について考えましょう(2)

【言葉や決まり事について】

まず、最初に「正社員」と「契約社員」について、定義を明確にしましょう。

1.法律上の定義、区分はありません。

2.正確には、それぞれの会社で社員の区別を決めています。

3.正社員と契約社員の差異は、雇用期間に定めがあるか、ないかです。

4.「契約社員」には、「有期契約」「無期契約」「嘱託」「パート」などがあります。

5.また、処遇の差があるか、ないかです。

6.就業規則で差異がなければ、無期契約社員も正社員と言えるかもしれません。

次に、トラック運送会社の年次有給休暇について

1.年5日の年次有給休暇の取得、2019年4月からスタートしています。

2.「要件」雇い入れから6カ月以上継続して雇われていること。

3.全労働日の8日以上出勤していること。

4.年次有給休暇が10日以上、付与されている労働者。

5.前年度取得しなかった繰り越し分を含めた日数ではありません。

6.年次有給休暇管理簿を作成し、3年間保管。

7.対象者の確認は、「会社指定か」「本人希望日取得か」は、就業方法が決まれば就業規定に 載せる。

【人事制度を構築するうえで考える要点】

1.評価制度

  ①なにをもって評価するのか

  ②誰が評価するのか

  ③どのように評価するのか

  ④どのような評価を計算するのか

  ⑤評価結果は何に反映されるのか

2.賃金制度

  ①賃金体系はどうなっているのか

  ②賃金を決める要素は何か

  ③評価制度はどのように反映されるのか

  ④賃金の配分の方法はどうするのか

  ⑤賞与の配分方法をどうするのか

  ⑥会社の業績をどのように反映するのか

3.昇格、昇進制度

  ①昇格基準をどうするのか

  ②昇進基準をどうするのか

人事制度は、1回で全員が納得できる制度はできません。社員がそれぞれの役割を持って制度構築に取り組む必要があります。過去人事部部門での経験、その後のコンサルで多くの会社の人事制度に関わってきた結果の思いです。会社業績には、諸々の会社に必要な規定、就業規則、人事制度、人事評価制度などを順次整える必要があります。時間と手間を掛けて整備すること必要です。

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