多くの中小企業では、上司と部下、又は社員間の会話が難しく、それがより「ギス」「ギス」した関係でトラブルになるケースが多く、トラック運送業においては「ドライバーの一匹オオカミ」イメージがあって、会話を苦手としています。
会社内の会話(コミュ)は、仕事をしていくうえで重要なポイントですが、日頃からある程度の「型」を覚えることで、社員間、上司と部下の会話がスムーズになります。
引き出す
1)相手がまだ自分の中にあることに気づいていない情報を引き上げる。
2)人は自分以外の人間に防衛本能を働かせます。
3)日頃から一言「おはよう」「ありがとう」「それで」「もっと聞かせて」を言ってみましょう。
4)質問し、答えを受け取ったことを伝え、促し、その過程の繰り返しで、相手は自分の言葉が引き出されたと感じます。
かたまりをほぐす
1)人は脳の中で自分の体験を「かたまり」で保存しています。
2)「例えば」旅行どうだったと聞かれ、
いきなり具体的な話を始める人は少ないです。
これに対する答え方は難しいと思います。
3)かたまりをほぐすスキルで具体的な話をほぐします。
4)旅行楽しかったことを具体的に教えて?
どんなところがよかったの?
そこの名物でどんな食べ物が一番美味しかったか教えて?
認める
1)心を中心に、文字通り相手を「認める」ことであり、相手の言うことをそのまま受け止めること。
2)「認める」とは事実をそのまま伝えることで評価は含まない。
例)髪を切ったのですね?
似合っているかどうかを言う必要はない。
その事実に気づき、伝えることで相手そのものの存在を認めること。
「褒める」とは違う。
具体的な会話では
1)オープンクエスチョン 広がりのある答えを引き出す。
「朝起きたら何をしますか?」
2)クローズドクエスチョン 回答の幅が狭く、イエス・ノーの答え方になる。
「朝ごはんを食べましたか?」
うなずき
1)うなずきのパターン。
①早いうなずき、浅いうなずき ⇒ ここまでは充分理解できました。
2)ゆっくりしたうなずき、深いうなずき。
①あなたの話をきちんと理解しています。
3)話の内容でうなずきを変える。
①楽しい話は早く浅く。
②深い話はゆっくり深く。
③言いにくい話はさりげなく視線をはずす。
4))共感=心の中で共感ではなく、共感の言葉で返す。
「なるほどね」
別件で、「フィードバック」とは、
①電子工学で用いる言葉。
②出力の一部を入力側へ返送する操作。
③ミサイルの誘導装置とも言われています。
④人間関係のトレーニングの主たるキーワードのひとつです。
会話の後では、お互いの話を確認し合うことが重要です。
「この内容でしたね」・・・・このことが結構大事な会話促進の「鍵」です。
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