日頃から日常業務の改善活動はどこの会社でも取り組んでいますが、それなりの「型」を学び、それを使うことが一番早く問題解決ができます。
また、問題解決には、その問題に当事者が集まり、グループで活動をすることが大事です。
その結果が「社員教育」「社員研修」に繋がります。
多くの手法から一番あった問題解決方法を選びましょう。
目次
問題解決の基本手順
1)問題認識では、何がどのくらい問題であるかを認識する。
2)原因分析では、原因を出し切る。
3)対策を実施して、目標達成には分析を繰り返す。
4)問題には、「発生型問題」「設定型問題」「将来型問題」の3つのタイプがあります。
5)「発生型問題解決」がもっとも基礎的な位置付されていますので、これを中心に基本手順を学びます。
【問題認識】どのような不具合が起きているかを確認します。この時複数の問題が起きている場合は、それらの問題の中で、優先して解決すべき問題を選びます。そして特定した問題を何がどのくらい問題なのかを数値で測ります。
【目標設定】問題の大きさを把握したら、その問題をどのレベルまで解決するのか「目標設定」を決めます。
【原因分析】目標を定めたら、なぜ不具合が起きているのか、その原因を把握します。原因を出し尽くし、その原因の中で、どの原因を解決すれば目標を達成できるかを確認します。
【対策立案】実施、解消すべき原因を特定しましたら、
想定できるすべての対策案を検討し、
それらの中でもっとも有効な対策案を選び実施します。
【対策評価】対策を実施したら、その対策によって、その問題がどの程度解決できるかを確認します。仮に、目標を達成できていない場合には、原因の分析と対策の立案、実施を繰り返します。
問題に気づき、優先順位をつける
1)問題に気づくために、当事者の目線から考えてみることが大切です。
2)多くの問題があることに気づいた時は、優先順位を考えましょう。
3)「重要性=問題の程度」「緊急性=急ぐ必要性」「拡大性=周囲への影響程度」などが優先順位を判断する決め手になります。
問題を定量化する
1)適切なデーターがないときに、むりやりデーターを使わない。
2)問題を階層的に分解する方法を「分解型」と言います。
例えば、Aという問題をB,Cに分解し、その中でBの構成比が多い場合、
Bを更にD、Eに分解する方法です。
3)問題を複数の視点から重ね合わせていく方法を「クロス型」と言います。
例えば、A書類、B書類の2種類の書類別のミスと男女別ミスをクロスさせ、
それを数値で表す方法です。
目標を設定する
1)評価指標と現状値、目標値、達成期限を明確にする。
2)どの値を現状値にするか注意をする。
3)目標設定の段階で、目標達成よりどの程度解決するか確認をする。
目標の設定根拠:
①方針に沿った目標になっているか。
②その目標で問題を解決できるか。
③挑戦するのに値するレベルか。
原因を整理する
1)問題には、複数の原因があります。
2)原因には、その先の原因が存在しているので、深く考える。
3)原因を体系的に整理する。
原因の分析方法として、QC(品質管理)手法の特性要因図で整理する方法、なぜなぜを繰り返して原因を体系的に整理していく方法などたくさんの手法があります。
様々な手法を試してみて、問題解決に合う手法を選んでトライしてください。
問題解決は簡単ではないですが、多くの問題解決することで、手法や考え方にも慣れができてくれば、色々な問題に対応が可能です。
社員教育に有効で、違ったメンバーですると違った答が出てきます。
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