物流会社にとって必要な作業標準(運送、倉庫、荷役など)の作成の意義を考える。

1)作業標準を誰が作るのがいいのでしょう?

2)作業標準は、その作業の実務担当者を含む少数グループで構成したメンバーで作ることがポイントになります。

3)他人が作ったお仕着せでは実行されないまま放置されます。

4)グループメンバーが作ると、その過程でそれぞれの知識が増え、経験が活かされ仲間意識も出てきます。

5)自分達の仕事を分析することで、担当業務の重要性を理解し責任感、役割意識も高まります。

6)更に、改善工夫することで、自己実現が図られ動機付きにもなります。

7)それが組織風土として定着し、後輩にノウハウの伝承が行われます。

8)作業標準はすぐに古くなります、必ず定期的な見直しをグループ員で修正、加筆を繰り返すことも大事な点です。

結果的に、グループで目的のために「考える」「まとめる」「整理する」そのことが社員教育でもあり、社員の底上げが必ず期待できます。

【作業標準の具体的な作成】

1)作業標準とは、人の動作、操作の手順で現状の段階で最善の方法のものとして定めてもの。

作業=人の動作または機械、方法、道具が対象です。

標準=誰がやっても、何時しても、どこでしても同じ結果が得られる仕組みを作る。

2)作業標準の目的は、安全、品質、効率を保証することで、達成するための手段です。
   その為に常に改善することが必要です。

安全=不安定な状態、行為を取り除き安心して作業ができるようにする。

品質=安定した品質を保証し、顧客先を満足させる。

効率=生産性を高めるための現状で最も効率のよい作業方法を工夫する。

3)作業標準作成のコツ

① 手順=誰がしても同じ結果が出るように、手足の動かし方の順番と方法を記述する。

② 急所=一連の仕事の中でうまくいくためのポイントは動作、勘所、絶対に手抜きしてはならない箇所を解説する。

③ 理由=なぜそうするのかの理由を説明する。
   理由を理解すると覚えるのが早く確実に実行されます。

トラック運送業では、商品の大きさ、重さ、内容、お客様までの道順(高速)、顧客先(受付入口)情報、伝票(2枚or3枚)の種類なども必要。

交通事故が起きた時の緊急対応マニュアル、品質事故トラブルの対応策、手順、連絡先なども必要。

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