トラック運転者不足対応として、大型や中型の運転免許のオートマチック(AT)車限定の免許を導入する方針を決めました。
警視庁は18日、大型や中型の運転免許にオートマチック(AT)車限定の免許導入する方針が出ました。
1.大型のバスやトラックにAT車が増えたことで、運転者不足に合わせ、2024年問題も踏まえ運転者不足対策を解消しようとするものです。
2.道路交通法施行規則の改正で、2026年に中型(2種を含む)と準中型免許に、2027年に大型免許にそれぞれAT免許を導入する計画です。
3.AT免許の導入に伴い、免許を取得する際の指定教習所での技能教習や、運転免許試験場での技能試験の内容も見直しされます。
4.大型や中型のAT車免許取得する場合の、教習時間はMT車よりも4時間短くなり、その分MT車取得する場合より費用が安くなります。
5.普通車の場合、2022年に免許を取得した約119万人のうち、AT免許が73%を占めています。
6.トラックやバスにもAT車が増え、日本自動車工業会の調査では、運輸業が2022年に保有する車両の34%がAT車でこれからも増加する傾向です。
7.トラックの運転手は年々減少し、新規採用が難しい状況の中で、免許の条件緩和は期待できると思います。
8.これから期待できる女性運転手は2022年度時点で3万人と5年で1.5倍には増えていますが、これから女性の働き場所として、トラックドライバーが増えることを期待します。
9.女性の免許保持は9割がAT免許であり、その意味でも大型、中型のAT免許は女性に取ってハードルが下がる内容と思います。
10.別に、2024年問題への取組みの一つとして、大型トラックの高速道路での最高速度を時速80キロから90キロに引き上げられました。
トラック運送業に取って、4月から2024年問題がスタートしましたが、行政の動きはゆっくりしていますので、その間トラック運送業にとって、更に厳しい環境が続きます。請求単価(値上げ)申請をこの時期として、作業別損益計算書を添付して、「どこでしんどいか」、「ここを改善」して頂ければ継続して荷物を運ぶことができることを粘り強くお客さんにお願いをしましょう。
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