物流業務に約50年間関わって来ましたが、物流は年々変化を遂げています。最近では「AI」「DX」「ドローン」「自動運転」等、目まぐるしくものすごいスピードで変化しています。
1回目は、「物流とは」・・・についてシリーズとして投稿します。
1.物流は、輸送と保管に大きく分けられます。
2.輸送は、陸、海、空でA地点からB地点に物を運びます。
3.保管は、保管、荷役、流通加工、包装、情報で時間を埋めるものです。
4.フォワーダーは、物流の商社機能を担っています、自社で輸送手段を持たず、運送業者を利用して荷主との運送契約を履行します。
5.3PLは、物流を一括受託し、多様な物流を組み合わせて荷主に効率化を提供するものです。
1.少子高齢化や2024年問題もあり、物流現場は慢性的な人出不足になっています。
2.2024年問題は、働き方改革で残業時間の規制があり、今までの労働時間で稼いでいた物流業界の仕組みを変えるものです。
3.規制緩和により、運送会社数は規制前の3~4万社から6~7万社に増加し、益々ドライバーと仕事の奪い合いになっています。
4.また、免許の問題もあり、18歳で乗れるトラックに規制が掛かっています。
1.国内外で、物流拠点の効率化、再編が進んでいます。コンビニやビール業界での共同物流、共同配送の拡大、モーダルシフトの拡大などが進んでいます。
2.物流における、生産性向上は①荷役効率②保管効率③車両効率などがあります。
①荷役効率・・・・作業(人)生産性=入出庫量(料金)÷作業工数(人件費)
②保管効率・・・・保管設備生産性=保管量(料金)÷保管スペース(設備費)
③車両効率・・・・車両設備生産性=輸配送量(料金)÷車両設備(設備費)
3.生産性は、「生産性=産出成果÷投入資源」の算出式で表します。
1.容積と重量を「才」で表します。
2.1才(1立方尺)=0.0278㎥
3.1尺×1尺×1尺=30.3㎝×30.3㎝×30.3㎝を1才と呼びます。
4.1才の想定重量は8㎏とされています。
5.物流業界では、スペースの広さを表すのに「坪」を使います。
(1坪はたたみ2畳分です)
6.出荷波動は、
①時間帯別出荷波動=配送車両の帰着時間が夕方に集中して、宵積みの生産性が低下します。
②曜日別出荷波動=1日ごとに出荷量が増減するため、人や車両の投入量をうまくコントロールしないと大きなロスが発生します。
③規制都、月別出荷波動=荷主の決算月に合わせた押し込み量が変化し、3月、9月に出荷量が増加します。
物流業を取り巻く環境は益々厳しくなっています。日々の改善で厳しい環境を乗り越える力が必要です。これからは大きな波が予想されますが、売上アップとコスト削減など収支改善が求められます。これからの物流業界に期待を持ちたいと思います。
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